2020/03/22

OpenSeesPyの導入①

Openseesはアメリカ合衆国のPacific Earthquake Engineering Research Center (PEER) が開発したオープンソース型の構造解析ツールです。オープンソースであることから、全てのコードは公開されています。またその内容は世界中のエンジニアの手で日々更新されており、更新履歴は全てweb上で公開されています。
静的な応力を対象とした構造解析に加え、地震波を入力した時刻歴応答解析などが可能で、全てフリーで使えることから世界中の研究者が解析ツールとして利用しています。詳細は以下をご覧ください。

https://opensees.berkeley.edu/

近年、pythonなどが気軽に使えるプログラムとして台頭しており、openseesもpythonプログラム上で導入可能なpythonモジュール「OpenSeesPy」として公開されています。
各コマンドの機能を解説したマニュアルについても、英語版は下記リンク先にて公開されています。

今回はまずその導入方法を紹介したいと思います。

①pythonを導入
pythonの主要なモデュールを含んだanacondaを以下ページより導入します。

https://www.anaconda.com/distribution/#download-section

開いたページの「Download」をクリックします。

②Jupyter Notebookを起動
Jupyter Notebookはpythonコードを書くと、その実行結果がすぐにみられるツールです。同ツールを開き、ツール上でそれぞれの場合において以下のコードを記述します。


・新規インストール
python -m pip install openseespy
python -m pip install --user openseespy
・ソフトウェアの更新
python -m pip install --upgrade openseespy
python -m pip install --user --upgrade openseespy
上記のように入力すると自動的にモデュールのインストールが始まります。

③pythonコード上にモデュールをインポート
以下のコードをPythonコードの冒頭に記載することで、python上でOpenSeesPyモデュールの使用が可能となります。

import openseespy.opensees as ops

上記の操作により、Pythonコーディング上でOpenseesの構造解析、時刻歴応答解析ツールを動かすための環境構築が終了しました。次は、Python上でOpenseesを動かす方法について紹介していきたいと思います。

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